何度も寄り道のうえ、ようやくヌーボクラシコの組み立てに着手することにしました。そこで今回は、そのパーツ集めについてです。
その前に、まず、どんなイメージにするかというコンセプトは、2000年前後の“ちょっと古めのロードレーサー”です。
ヌーボで多いのは、クラシカルなイメージに仕上げている車体と思います。シルバーのカンパアテナにレザーのサドル&バーテープは超定番、さらにはロープロファイルの手組みホイール&スキンサイドタイヤといった感じですね。ですが、ヌーボはコロンバス&オールドカンパ(~Cレコ期)の本物のクラシックレーサーではないため、光岡自動車のビュートのような“なんちゃって感”が漂います。かと言って、最近のカーボンパーツや黒塗りのコンポは当然似合いません。そこで自分は、クロモリからアルミへの移行期頃、年代で言うと90年代後半~00年代前半辺りの“ちょっと古め”を目指すことにしました。
そこで選んだパーツは以下のとおりです。
- コンポ:カンパ ケンタウル10s
- ステム:チネリ1A
- シートポスト:ケンタウル純正(スチール製)
- ハンドルバー:NITTO M190 Euro80
- サドル:セライタリア フライト
- ホイール:カンパ 黒シャマル
コンポ:カンパ ケンタウル10s
アッセンブルするコンポはもちろんカンパ。若い頃イタ車にハマった自分は四輪時代からカンパのマグホイールを愛用しており、自転車に転向してからもベタ惚れです。2003年にはじめて購入したアルミのデローザにアッセンブルされていたのがケンタウル10s。それをカーボンのデダチャイに移植し延べ15年!使用していましたが、今回それをまた流用予定です(使い過ぎ?)。デダチャイの時は、クラシカルなシルバーのケンタウルがイマイチ似合わないと感じていましたので、久しぶりに日の目を見ることになりました。
実は、以前、定番のアテナ11sも所有していました。2016年にアテナが廃止されることが決まった際、慌てて新品の最終ロットを入手したのです。しかし、アテナには以下のような不満があり、最終的にケンタウルを採用することに決めました。
①ブレーキ:アテナの後期型はノングレードの汎用タイプ(台湾製)で質感が落ちました。アテナのスケルトン自体もクロモリバイクにはアンマッチです。
②クランク:アテナの後期型はパワートルクです。ケンタウル時代、コッタレスからウルトラトルクに進化しアテナもそれを引き継ぎましたが、マイナーチェンジで退化してしまいました。
尤も、自分のケンタウルはコッタレスでしたので、ウルトラトルクのシルバークランクを入手しました(デダチャイ用にカーボンのウルトラトルクは保有していましたが)。
③エルゴシフト:アテナはグリップ(ツノの部分)が出っ張り過ぎて好みではありません。
これはアテナに限らず最近の全体的な傾向ですね。エルゴ10s時代の控え目な出っ張っりがベターです。
その他、コンポに関しては、ケンタウルはFDがバンドタイプだったため、直付けタイプを入手しました。
ステム:チネリ1A
最も美しいカタチと言われるチネリの1R、そのデローザロゴ入りのものを使おうと思っていました。
しかし、前回触れたとおり、フレームにある3箇所のデローザロゴだけでも多過ぎると感じるため、ロゴ無しのチネリ1Aに変えました。
シートポスト:ケンタウル純正(スチール製)
ステム同様、デローザロゴ入りのNITTO製ポストが定番と思い入手しました。
しかし、こちらも思い直してシンプルなケンタウル純正品に変えました。控えめなカンパのロゴマークがいい感じです。
ハンドルバー:NITTO M190 Euro80
自分の好みはアナトミックですが、シルバーはほとんどシャローで選択肢が無く、やっと見つけたのがこのモデルでした。いまや細身の26φは貴重です。
サドル:セライタリア フライト
アルミのデローザ時代からずっと使い続けているお気に入りです。ロゴが少ないオリジナル復刻版が発売されていたのでそれにしました。
写真のとおり色は黒です。デダチャイは白サドル&白バーテープでしたが、今回は黒サドル&黒バーテープの組み合わせにすることにしました。
ホイール:カンパ 黒シャマル
ルックスに一目惚れして購入した2代目シャマルです。カンパのオールドロゴが堪りません…。
ヌーボに似合うと思っていますが、ハイトが4㎝と幾分高いためどうでしょうか?また、チューブラーを使うのは初めてのため実用に少し不安があります。そこで普段履きには、今まで使用していたカンパの初代ユーラス(クリンチャー)を併用しようと思います。
因みに中古パーツの入手先は全てヤフオクです。一気に集めたように見えますが、1〜2年前から気に入ったパーツがあるかどうか毎日チェックし、毎月のお小遣いの範囲でコツコツと落札していました。
余談ですが、ヤフオクはフレームや完成車を購入するなら大変お得ですが、パーツ類は高いですね。今回売却したコルムのフレームとアテナのコンポセットを売る立場から見ると、コルムの落札金額は購入値(海外通販ベラチスポーツ)の6掛けぐらいでした。国内正規品(定価)のなんと3掛けです。一方、アテナの落札金額はほぼ購入値と同じでした。
主要パーツはこんなところでしょうか。偉そうに“ちょっと古め”に拘ったと言いましたが、こうして見ると、ちょっと古めのケンタウルを流用しただけの話ですね…f^_^;
さて、パーツも揃いましたので、いよいよ次回は組み立てです。