クロモリストへの道

クロモリストへの道

パンターニをこよなく愛するポタクライマーが綴るクロモリを中心としたロードバイク生活

初ライドインプレ(湘南平&湘南国際村)

前回、組み立てが完成したヌーボ・クラシコの写真をお披露目しました。
今回は、初ライドのインプレをお届けしたいと思います! 
場所は湘南平湘南国際村です。

 

インプレ.湘南平

年の瀬に完成したヌーボ・クラシコ。しかし、その後しばらくは、部屋でローラー専用マシンと化していました。寒いのが苦手な自分は、冬はシーズンオフなんです…(汗)

ところでローラーは気を付けないと汗でフレームがすぐサビさびになりますよね。以前乗っていたアルミのデローザも、トップチューブ、ダウンチューブのワイヤー受け金具周辺が錆でブクブクになりました。ヌーボ・クラシコは全体が鉄ですから特に気を付けないと。

3月に入り暖かくなって来たため、ようやく初ライドに出かけることにしました。場所は近所の湘南平。自宅からいちばん近いヒルクライムコース、といってもプチ程度ですが、久々のライドにはちょうどいいかも…。 

ポジションについて

自宅から湘南平へは、海沿いの平坦な国道(134号)を小田原方面にひたすら走ります。

走り始めてすぐ気づいたのが、前傾姿勢がキツいということ。これはもちろん自分がセットしたハンドルとサドルの位置関係=ハンドルが遠くてかつ低い、から来ているのですが、ステムがスレッドということも関係しています。今まで乗っていたアヘッドステムは角度が82°ぐらいで、フォークのコラムに取り付けると多少上向きになります。一方、スレッドステムは73°ぐらいで下の写真のとおり地面と水平になります。

f:id:ma2sun:20190514204157j:imageステムの長さが同じでもこの角度の違いが大きいことが分かりました。もしかしてスレッドのクロモリライダー達は、キツいポジションをやせ我慢して乗っているのではないか…?

f:id:ma2sun:20190516135738j:imageしかし、あることにも気づきました。上ハンより下ハンの方がポジションはキツクない!の写真のとおり、上ハン=エルゴレバーのブラケットより下ハン=ハンドルの湾曲部分の方が手前にあるため、体の前傾角度は深くなりますが、慣れればしっくりきます。

クロモリライダーで下ハンを握っている人が多い気がするのは、やせ我慢ではなくこっちかも(笑)

平坦路について

さて、ポジションにも慣れ、集中して走りの感触を確かめます。

良い意味で感じた違和感は、想像より全然速い!ということでした。念願のクロモリバイクということで勝手に感覚が盛られているのかもしれませんが、平坦路ではカーボンバイクより速いかも、と真剣に思います。

乗る前のクロモリのイメージは、どうしようもなく重くて走らないというものでした。なので、これからはゆっくりポタに専念しようと。ところがどっこい(表現が古い)、スピードが自然に乗り、矢のようにまっすぐ進みます。気が付けばすぐに35km/hぐらい、逆に抑えるのが大変なぐらい。いちどスピードが乗ると維持するのが楽で、いつまでも走っていられそうな気がします。

推測するに、動き出したら慣性の法則重い方が有利なのかもしれません。また、先ほど触れた前傾姿勢のお陰で、空気抵抗が少なくなっているのかも。

理由はともあれ、さすがデローザ、一昔前はこれでレースを走っていたというのも納得です。

次に感じた点は、乗り心地がよいこと。路面の凹凸や段差を乗り越えたときの振動の伝わり方がマイルドです。もちろんMTBのようにサスペンションが入っているわけではないので振動が大きく減衰されることはなくダイレクトに伝わってはくるのですが、良質なラバーを1枚介しているよう。絶妙の感覚です。

この乗り心地のお陰で、多少路面が荒れていても気にせず走れます。これが矢のようにまっすぐ進む安定感にもつながっているのかもしれません。

因みにヌーボの重量は家庭用の体重計で計測したところ9.5kgでした。以前のデダチャイ(カーボン)より1kg以上重く、持ち上げた瞬間に「重っ!」と感じるのですが、平坦路では重量はあまりハンデにならないと思いました。

とはいえ、相手との駆け引きなどで急加速を繰り返すときは、瞬発力の点で重量の違いが出るのかもしれません。そういう無茶な走りはもうしないのでいいですが(汗)

坂道について ~勾配10%超~

さて、平坦路では十分過ぎるほど速いことが分かりました。では坂道はどうでしょうか?坂好きの自分としては気になるところ。湘南平の坂で試してみることにしました。

湘南平は、入口から終点の駐車場まで距離約1.5kmと短いですが、勾配は平均9%最大14%となかなかのものです。以前、遠くまで行く時間が無いときは、ここを何回も上ったり下りたりしてヒルクライムの練習をしました。

さて、入口の看板を過ぎ、インナー・ロー(39×25)に落として上りはじめます。最初は快調にクルクル回していたものの、中盤にある最大斜度のパンダ坂ではケイデンスが40近くまで落ち、このときはじめて重さを実感しました。勾配10%以上では回転よりも筋肉に頼った走り方になるため、重量が脚にモロ伝わるのでしょう。

とはいえ、決して上れないほどではありません。軽快さはありませんが、思ったよりイケる?というのが率直な感想です。前半のパンダ坂までは多少我慢しましたが、そのあとは普通に走ってほどなくゴールしました。まあ、この距離なら勢いで上れてしまいますね…(汗)

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インプレ.湘南国際村

翌週、湘南平と同じぐらいの距離にある手軽なヒルクライムコース、湘南国際村も走ってみました。葉山側の「湘南国際村入口」交差点から上ってファミマのT字路を左折、終点のロータリーまでの距離約2.7kmです。平均勾配は5%ぐらい。こちらはヒルクライムという感じは全くなく、なだらかな丘を越えるイメージです。

平坦路について

湘南国際村へのアクセスも海沿いの134号を逗子方面にひたすら進みます。こちらは多少アップダウンや緩いカーブがありますが、やはり自然にスピードが乗り気持ちいいです。このルートは海が間近に見え景色がよく、クロモリはこういったシチュエーションを流して乗るには最高ですね。すれ違うバイクの中にもクロモリをよく見かけます。

坂道について ~勾配5%~

湘南国際村入口」の交差点からいよいよ登坂開始です。といっても緩やかですので、湘南平と異なり回して上ります。ギヤは39×23か25、ケイデンスは60ぐらい。ひたすらクルクル~です。

回転で上る場合はあまりクロモリの重さを感じません。終盤に多少タレてきましたが、無理なくゴールすることができました。まあ、こちらも距離が短いので当然ですね…(汗)

さて、湘南平湘南国際村の2つの坂道を上ってみて、クロモリでもヒルクライムも楽しめそうという感触は得ました。よほどの激坂でなければ上れないことはなさそうです。これは大事なポイントですね。しかし、長い距離の場合は未知数のため、次回は本格的な坂道でそれを試してみたいと思います。
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