クロモリストへの道

クロモリストへの道

パンターニをこよなく愛するポタクライマーが綴るクロモリを中心としたロードバイク生活

スチール・レーシング計画 再始動

2020年シーズンが幕を開けました。

今年もヌーボクラシコに密着したレポートをお届けしたいと思います。…と言いたいところですが、今年はニューマシンを加えた2台体制を目論んでいます( ̄▽ ̄)

ニューマシンの正体

そのニューマシンとは…?

f:id:ma2sun:20200212201130j:imageコレです。

f:id:ma2sun:20200212201219j:imageデローザ  コルム(Derosa Corum)です!

ご存知のとおりデローザのクロモリバイク。ラグで組まれたトラディショナルなヌーボに対し、こちらはロウ付けのモダンフレーム。年式は2012年頃ですので、当時まだデローザに在籍していたドリアーノが溶接を担当したかも? パイプは軽量なデダチャイ18MCDV6。

f:id:ma2sun:20200213210115j:image唐草模様みたいのは、よく見るとハートマークになっています

f:id:ma2sun:20200213210156j:imageフロントフォークにもハートマークが♪

f:id:ma2sun:20200215220007j:imageフロントフォークはミズノのカーボン製(MC20)

f:id:ma2sun:20200215220529j:imageシートポストはpmpのチタン製!

f:id:ma2sun:20200215215737j:imageエンドにも鮮やかなブルーが配されています

 

2台体制検討の背景

コルムと言えば、一昨年、2018年モデル(パイプはレイノルズ631)を海外通販のベラチスポーツで購入しました。カタログに記載されていた「スチール・レーシング」の文字にすっかりその気になり、現物を見ずに購入ボタンをポチリ。しかし、届いたフレームはあろうことかヌーボよりも重いことが判明…。ガッカリして組み立てることなく手放してしまいました(その一部始終は下記にて)。 ひょっとしてクロモリでカーボンに迫れるかも?と企んだスチール・レーシング計画は夢に終わったのです…。その後、コルムのことはきっぱり忘れヌーボに集中しました。

あれから1年、ヌーボとのクロモリ生活はそれなりに充実しているものの、どこか煮え切らない感があります。

ルックス的にはヌーボは最高!細身のフレームにスレッドフォーク&ステムのデザインは、いまだに見るたび惚れ惚れします。

ですが、走り的には、ヌーボはやはりロングツアラー。ヒルクライム好きな自分は、これまで「ヌーボでも坂はイケル」と言い聞かせてきましたが、「ホントに坂が楽しいか?」と問われると正直、言葉に詰まります…(-。-;

その理由はもちろん重量。ロングライド用にヌーボは手放さないものの、ヒルクライム用として軽いセカンドバイクが欲しい…。

じつは、こうなることはカーボンからヌーボに乗り換えるときにある程度見えていました。ヌーボ1台で全てこなすのは厳しいかな?と。

そこで、密かに別のフレームを入手し屋根裏で眠らせていました。因みに別のフレームの選択肢にカーボンはありません、もちろん金属フレームです。

 

セカンドバイク候補 その1(チタン)

金属フレームのマシン、それは…

f:id:ma2sun:20200221003422j:imageデローザ チタニオ(Derosa Titanio)です。

デローザ乗りが最後に辿り着く1台。究極の金属と言われるチタンの軽さはクロモリと一線を画します。これならヒルクライムも楽しめるでしょう。

…と普通ならこれで候補マシン選びは終了するところですが、何故か気が乗りません。

チタニオは優等生過ぎて面白みに欠ける気がします。それにチタニオは”アガリのバイク”と決めているので、もう少し歳を取ってから乗りたい。今の自分には勿体無くて床の間バイクになりそうな気も…。ヒルクライム用には気兼ねなくガンガン乗れるバイクがいいです。

 

セカンドバイク候補 その2(アルミ)

その候補としてずっと頭の片隅にあったのは、アルミニオの初代デローザ メラク(Derosa Merak)です。

ラクと言えば、2000年に世界選手権を制したバリバリのレーシングバイク。フレームはデダチャイSC61.10A、軽さを追求したペラペラの肉薄アルミパイプ(スカンジウム入り)です。そういえばもっと軽いU2なんてパイプも当時ありましたね、確か体重制限は70kgだったような? いずれにしてもフレーム重量は1kg程度ですので、カーボンと十分渡り合えます。アルミからロードをスタートした自分にとって、とても思い入れのあるバイクです。

ですが、購入はとっくの昔に諦めていました。既にライフサイクルの寿命を迎えたモデルのためオークションに出品されることは稀。それでも何回かヤフオクで見かけましたがサイズが合いませんでした。そもそも気に入ったフレームで自分に合うサイズ(しかも希少な50サイズ以下)が見つかることなんて奇跡です。

それが、昨年暮れにヤフオクで奇跡を目撃してしまったのです。サイズは49、しかも世界選手権と同じブルー&ブラックのツートンカラーでホリゾンタル!まさにずっと探していたモデルです。

いまさら本当にアルミに乗るのか…???いやいや、古いアルミには絶対手を出しちゃダメでしょ!アルミがヘタりやすいのは自ら経験済みだし…。

ですが、これを手に入れたら、クロモリ、チタン、アルミの"金属デローザ三兄弟”が実現するかな?なんて妄想が。ヤバイ、アホ過ぎる…。

こうなるともう抑えられません。気が付けば入札ボタンをポチリ…。ということで入手したのがこちらです。

f:id:ma2sun:20200228183836j:imageチタニオも凌ぐ圧倒的な軽さ。シートチューブには誇らしげにSC60.10Aのプレートが光ります。…とやっと手に入れた喜びに浸ろうとしたところ、ある異変に気付きました。

フレームの至るところにタッチアップの跡が…。

そのことは予め告知されており承知はしていました。20年間も現役で使われていたフレームのため、それなりの傷があるのは当然です。錆や腐りなど致命的な不具合が無いだけでもラッキーと思わなければいけません。ですが、タッチアップで補修した箇所がオリジナルの色と合わず目立つことが、どうしても気になりました。オリジナルはグラデーションが入った複雑な色のため再現が難しいのは分かるのですが…。

結局、気にしないようにすればするほど気になってしまい、愛着が湧かずに手放してしまいました。言わんこっちゃない、またやってもーた… il||li _| ̄|● il||li

 

セカンドバイク候補 その3(やっぱりクロモリ)

その直後、またヤフオクで偶然見つけたのが、今回のニューマシンに決定したコルムです。実はこの世代のコルムもメラク同様に長年探していたのですが、サイズが合うものは一生見つからないと思っていました。それが出るときは出るもんですね。サイズは49、ホリゾンタルのドンピシャモデル。

かつて夢に描いたスチール・レーシング計画。メラクの件で心にぽっかり空いた隙間を埋めるのにこれ以上のネタはありません。やっぱりクロモリでヒルクライムをするから面白い!のです…と意味不明な言い訳をしつつ、ポチリ。

ということで、メラクと入れ替わりで我が家にやってきたコルム。ありがたいことに今度はミント・コンディションチッピングすら無く塗装はほとんど新品状態でした。観賞用ではなくちゃんと乗られてこの状態というのは、オーナーさんの手入れの良さが窺えます。

ただ、ひとつ欲を言うなら、重量はやっぱりクロモリ?でした。

f:id:ma2sun:20200224184654j:imageフレームを持った瞬間、「あ~なるほどね…」という手応えがありました。計測してみると1,650g、ヌーボの1,750gより多少軽いだけです。手放した2018年モデルのコルム1,950gと比べれば全然軽いですけどね(笑)。

f:id:ma2sun:20200224184651j:imageとはいうもののフロントフォークは大きく違い、カーボンのコルムは350g、スチールのヌーボは700gです。実際には装着するステムやヘッドパーツの違いも大きいですね、コルムはフレーム以外はカーボンバイクと同じですので。まあ、総合的には十分過ぎるポテンシャルと思います、完成車は夢の7kg台が狙えるかも?どのように仕上げるか楽しみです♪

因みに今回の組み立ては自分で行うつもりです。ヌーボの時はそれができなかったのが心残りでした。上手くできるか自信はないですが、色々調べたりして試行錯誤するうちにバイクの構造などに詳しくなれるかな?と。それでメンテナンスも自分でできるようになれば、ロードバイク生活がより楽しくなるのではないかと思います。

ということで、次回からはコルムの組み立ての様子をレポートしていきたいと思います(^^)