クロモリストへの道

クロモリストへの道

パンターニをこよなく愛するポタクライマーが綴るクロモリを中心としたロードバイク生活

スチール・レーシング

前回、カーボンからクロモリに乗り換えることを決め、次のバイク探しがスタートした、と書きましたが、実は、既にクロモリのフレームは入手していました。それは、デローザ ヌーボクラシコ(DE ROSA NUOVO CLASSICO)です。

f:id:ma2sun:20181107195158j:image昔から、上野のOD BOX(殿村ルーム)や横尾双輪館などに展示されているデローザのネオプリマートを見て、そのカタチに魅了されていました。歳を取ったら、ビアンコカラー(白)のコレに乗ろう、と決めていたのです。

4〜5年前、ネオプリは日本限定モデルとなり近い将来ラインナップから消える、という噂を耳にしました(実際は今も売られていますが)。それで焦って、当時ビアンコカラーが選べたヌーボのフレームを購入し、老後の楽しみとして屋根裏にしまっていたのです。まだまだ先の計画と思っていましたが、予定より早くその時が来ました。

しかし、なかなかコレをメインバイクにする踏ん切りがつきません。理由は、その重量です。

ロードバイクに乗り始めた時から、軽さへの憧れがありました。高価なカーボンパーツを買う余裕は無く、軽さ命!というこだわりもありませんでしたが、重いバイクに乗り換えるのは勇気がいります。ヒルクライムでタイムを競ったり、街中での掛け合いに乗ることはもうやめようと決心してはいますが、カーボンとの重量差を知り愕然としました。

以前のデダチャイとヌーボの重量を比べると…(デダチャイの数値 / ヌーボの数値)

フレーム単体:1,000g / 1,750g
フォーク:350g / 700g
ステム(ヌーボはスレッド):120g / 280g
トータル:1,470g / 2,730g → 差1,260g

完成車でデダチャイは8.2kgでしたので、同じコンポで組んだとすると、ヌーボは9.5kgぐらいということになります。覚悟はしていたものの、この重さで今まで走っていた峠など登れるだろうか…?

そこで、気になっていたあるモデルが頭をよぎりました。

f:id:ma2sun:20181107210857j:imageデローザ コルム(DE ROSA CORUM)です。

コルムは、クロモリながら軽量で、デローザ の海外カタログには、“スチール・レーシング”という愛称で紹介されています。コレでカーボンと渡り合えたら相当カッコいいかも!?良からぬ妄想が浮かびました。写真の2018年モデルにはビアンコカラーがラインナップされ、自分の好みにも合います。早速、総代理店にどんなバイクなのか、ヌーボとの違いを問い合わせてみると…

〜引用〜

CORUMは、クラシックなスチールフレームを現代風にアレンジし、スチール特有のバネ感、高負荷のペダリングを受け止める芯の強さ、振動を吸収してくれる快適性とレーシーな走りを併せ持ったフレームに仕立てております。

チューブの特性としてH.T.(ヒートテック加工)されたチューブは、引張(ヒッパリ)の強さ、降伏強度(コウフク)に優れ、稼働中の疲労限度および表面硬度を向上させ、最終的な熱処理工程により、それらを具現化しております。

全体のプロセスは、油焼入れに続いて、異な温度での熱処理の連続からなり、これは、鋼(はがね)の表面脱炭を防ぐため、無酸素雰囲気中で行われています。高い引張強度のモジュールは、優れた重量/剛性比の生成物をもたらしています。

〜引用終わり〜

…? 何だかよく分からない。けど凄そう。取り敢えず実車を見てみたいので展示品がないか?と聞いてみましたが、コルムは完全受注生産なので、どこにも無いとのことでした。

まあ、元々、正規品は高過ぎて買うつもりなかった(買えるはずなかった)ので、海外通販サイトを調べてみました。すると、スイスの ベラチスポーツ(Bellati Sport)というサイトからコルムをオーダーできることが分かりました。

Bellati Sport https://www.bellatisport.com/

コルムの値段は、何と正規品の6掛け程度。現物を見ていませんが、その金額に惹かれ、気付いたら購入ボタンをクリックしていました。一抹の不安がよぎりますが…

そして、3ヶ月後、待望の“スチール・レーシング”は届いたのです。

その顛末は次回にて…(^^)

カーボン卒業

最近、ロードバイクに乗る機会がめっきり減りました。何だかんだでもう半年以上乗ってない…。

暫く乗っていないと、もう以前みたいに走るのは無理かも、と思うようになりました。そろそろアラフィフ。気力も体力も運動神経も衰え、イマドキのカーボンバイクに付いて行く自信がありません。これからは、のんびり走りたいなぁ、と思った時、アタマに浮かんだのはクロモリバイクでした。そしてそのカタチはホリゾンタル。

思い返せば、最初に乗ったロードバイクはデローザ のアルミモデルでした。当時(2003年)はアルミ全盛、カーボンはまだ高価で(バックステーだけカーボンなんてのもあった)、カタチは当然ホリゾンタル。重量は8.5kgと軽くはなかったものの、Mt.富士や乗鞍などのヒルクライムにも挑戦し、かれこれ10年近く乗りました。最後はフレームのヘタリからか原因不明の異音に悩まされ、仕方なく買い替えすることに。
時代はすっかりカーボンに移行し、その値段も手頃になりました。自然にカーボンモデルを探しましたが、カタチはスローピング一色。うーん、カッコ悪…。ホリゾンタルにしたいのですが、いくら探してもカーボンはスローピングしかありません。しかも理解不能な湾曲を描いていたり(デローザ の初代IDLEとか)…。

そこで仕方なく、比較的オーソドックスなカタチに思えたデダチャイ nero RCというモデルを通販で買いました。雑誌で見た際、スローピングが緩やかだったので許容範囲かなと…。

しかし。これが見事にやってしまいまし( ̄◇ ̄;)

届いたフレームを見たときは気付かなかったのですが、近所のショップに送り組み上がったのを見てびっくり!あり得ないスローピングぶり。

そのバイクがこれです。

f:id:ma2sun:20181027224035j:image自分は身長が166㎝しかないため490サイズを選んだのですが、スローピングはサイズが小さいほどスロープの角度がキツイのです(雑誌のサイズは550ぐらいだった)。

スローピングを目立たなくするためシートピラーをフレームと同色にしたり悪あがきしたものの、どうもしっくり来ません。その影響か、乗る意欲もだんだん失せていき、自然とお蔵入りに…。

それから3年ほど経過し、昨年、運動不足解消のため久しぶりに再開したものの、やはりモチベーションが上がらず、またプランクが開き始めました。

いっそのこと、買い換えようかな…?そこで頭に浮かんだのがクロモリバイクです。もちろんカタチはホリゾンタル。

よし、もうカーボンは卒業しよう。次は、クロモリ・ホリゾンタルだ!

そして、次のバイク探しがスタートしました。やば…物欲スイッチON?(汗)

紆余曲折のクロモリへの道へつづく…

クロモリストへの道

30歳で始めたロードバイク

アルミ、カーボンモデルを経て、アラフィフを前に、ゆっくりマイペースで乗れるクロモリバイクに興味が湧いてきました。

そこでこのブログでは、クロモリバイクを中心としたロードバイク生活について綴りたいと思います。