クロモリストへの道

クロモリストへの道

パンターニをこよなく愛するポタクライマーが綴るクロモリを中心としたロードバイク生活

スチール・レーシング その2

前回、海外通販のBellati Sport(ベラチ スポーツ)に勢いでクリック(発注)してしまった“スチール・レーシング”ことデローザ  コルム

納期は10~12週間とのことでした。3ヶ月経ち、そろそろどうかな~?とベラチさんに状況を問い合わせてみたところ、「グッドタイミング!ちょうど今完成したところ」とそば屋の出前みたいな返信が届き、それから10日ほどで無事、海外郵便で配達されました。輸入消費税は1万円ぐらいだったと思います。

f:id:ma2sun:20181202073911j:image期待に胸を膨らませ、早速開梱。プチプチを外し現れたフレームは、クロモリとは思えないマッチョな姿でした。

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f:id:ma2sun:20181202074605j:imageケーブルはなんとフレーム内部を通すインナー仕様。パイプの太さと言い、塗装の質感と言い、言わなければみんなカーボンと勘違いしそう。

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f:id:ma2sun:20181202074345j:imageカッコいいのか悪いのか意見が分かれそうですが、今どきのクロモリとして、よしとしよう。レーシーなコルムとトラディショナルなヌーボ・クラシコ。2台持ちで違いを楽しむのもオツなものかも…と、2台を並べたくなりました。その写真がコレ。

f:id:ma2sun:20181202074722j:imageん???そのとき違和感に気付きました。

コルムの方がヌーボより重い…?

“スチール・レーシング”に限ってそんなこと無いはず。コルムオーナーのレポートに、完成車重量はカーボンバイク並み(7kg前半)と書かれていた記憶があります。コルム=軽量のイメージしかありません。

しかし、実際に秤で計測したところ、1,950gもありました。ヌーボ(1,750g)より全然重い…。

まあ、トータルで見ると、フォークの違い(カーボンとスチール)で逆転はします。

コルム:フレーム1,950g + フォーク350g = 計2,300g
ヌーボ:フレーム1,750g + フォーク700g = 計2,450g
注)ともにサイズは48

とは言え、なんでこんなことに…。

よく見ると、シートチューブにパイプのブランド&グレードを示すステッカーが貼ってあります。

f:id:ma2sun:20181202074942j:image“REYNOLDS631”?

REYNOLDS(レイノルズ)は英国のパイプメーカー。631は以前の定番531に代わり最近のエントリークラスに良く使われているグレードです。軽量ではなく、ロングライドなどでの耐久性や乗り心地を重視したスタンダードタイプ。クロモリではなく正確には“マンモリ”(マンガンモリブデン鋼)ですね。

自分が知る限り、コルムのフレームにはデダチャイの18MCDV6が使用されているはずでした。完成車重量がカーボンバイク並みというのはこのパイプです。納得できなかった自分は、このことをベラチさんに質問してみました。

自分「フレームに“REYNOLDS631”のステッカーが貼ってあるけど、これパチモンちゃうの?」

ベラチさん「デローザ の工房によると、2018年モデルからクロモリのパイプをデダチャイからレイノルズに切り替えたみたいだよ

自分「・・・」

そりゃ無いよ~デローザ さん、勝手にレイノルズに変えるなんて。“スチール・レーシング”と言うなら、軽量な953あたりを使って欲しかった。これだけマッチョなフレームを631で組めば、そりゃ重くなるでしょう。

ということで、思惑が見事に外れました。新型コルムは、“ヘビー級・レーシング”だったのです。

またやってもーた… _| ̄|○ il||li

クロモリに軽さを求めたことが間違っていました。まわり道の末、素直にヌーボに乗ろうと、これでやっと決心がつきました。コルムは早々にヤフオクで処分し、ヌーボの組立計画を推進することにしたのです。

(と言いながら、懲りずに別の金属素材にも食指を伸ばすことになるのですが、それはまた後日^^;)