クロモリストへの道

クロモリストへの道

パンターニをこよなく愛するポタクライマーが綴るクロモリを中心としたロードバイク生活

マウンテンサイクリング in 乗鞍

毎回3ヶ月遅れのブログ更新…、汗

今回は、8月に参加したヒルクライムイベント”マウンテンサイクリング in 乗鞍(通称:乗鞍ヒルクライム)”についてレポートしたいと思います。

乗鞍ヒルクライムは最もメジャーかつ歴史あるヒルクライムイベントのひとつでヒルクライムの最高峰”と言われています。1986年開始で今年で34回目とか。

全長20.5㎞、標高差1,260m、平均勾配6.1%というスペックまでは普通ですが、なんとゴール地点の標高は2,720m。道路として国内最高所です多くのヒルクライマーが憧れる天空の聖地となっています。

それでは、出場のきっかけからお話ししたいと思います。

 

プロローグ ~出場のきっかけから大会前日まで~

5月に参加した”安曇野センチュリーライド”はとても楽しいイベントでした。

すっかりはまり、別のロングライドイベントに参加しようかと考えましたが、やっぱり自分は坂バカです。ひとつぐらいヒルクライムに参加したくなりました。

ヒルクライムで真っ先に浮かんだのが乗鞍でした。信州好きの自分は乗鞍も大好きな場所のひとつ。観光地として圧倒的人気を誇る上高地の近くにありながら、どこかのんびりとして癒される雰囲気が堪らなく好きで、ほぼ毎年夏休みに訪れています。そこで、夏休みの家族旅行を装いさりげなく予定に入れてしまおうという作戦で大蔵大臣(カミさん)の了解を取り付け、無事エントリーを終えました(^^;  

ヒルクライムの舞台は乗鞍高原からアクセスするエコーラインです。乗鞍観光センターの駐車場前からスタートし終点の畳平まで登ります。スタート地点の標高1,460m、ゴール地点の標高2,720mという国内屈指の超級山岳コース。

 ところで、現在、エコーラインや平湯温泉から畳平へアクセスする乗鞍スライラインはマイカー規制が敷かれていますが、自分が20代の頃(2003年迄)はまだクルマで走れました。カーキチ(表現が古い…)だった時からこのコースは大のお気に入りで、色んな車で訪れています。最後の相棒はボロボロのフィアット・リトモアバルトアバルトブランドサイトへ)で、山頂付近でオーバーヒートしクーラントが噴出(沸点が低いのが影響?)。水を補充しようにも畳平には水道が見当たらず、仕方なく有料トイレで貴重な水を汲んだ思い出があります…。

自転車に転向してからは、10年以上前に一度この大会に参加しました。その年は富士ヒル、美ヶ原、乗鞍に参戦していて、坂のキツさで言うと
富士ヒル < 乗鞍 < 美ヶ原
の順番だったと思います。従いそれほど激坂という印象はありませんが、空気が薄いせいか、やたら心臓が苦しかった記憶が残っています。タイムは1時間半ぐらいでした。

その時以来の久々の出場です。体の衰え+バイクの戦闘力低下(重量アップ)を考えるとチャレンジングであることは間違いありません。そう自覚しながら、またもや練習をサボってしまいました。今年の夏の異常な暑さは外で走る気力が起きず、練習といえばローラー台に週2、3回(しかも1回15分足らず)乗っただけ。不安を抱えたまま本番を迎えることに…(ーー;) 

もうひとつ別の問題がありました。7月に入り乗鞍周辺の宿を予約しようとしたら、全く空いていなかったのです。スタート地点がある乗鞍高原には100軒以上のペンションや民宿があるようですが、大会前日の日取りはじゃらんでヒット0件。ネットに載せていない行きつけの民宿にも電話しましたが既に満室でした。

乗鞍高原以外で空いていたいちばん近い場所は上高地。ですが上高地にはタクシーやバスでしかアクセスできないため、そこに泊まって早朝に会場へ向かうのはまず無理です。そこでやむを得ず、松本のビジネスホテルを予約しました。当日の朝は1時間かけて会場に向かわねばなりません。楽しみにしていた乗鞍高原の温泉にも入れず大ショック…(T_T)

さて、そうしているうちに大会前日の8月24日を迎えました。クルマの荷台にバイクを積み、朝9時に自宅を出発。圏央道の八王子JCT手前で渋滞にはまり、中央道の松本ICを降りたのが13時頃。いったんIC近くの蕎麦屋で昼食を取ります。

この大会は当日受付ができないため、いちど乗鞍高原の会場へ足を運ぶ必要があります。そのため、国道158号を松本とは逆の上高地・乗鞍方面へ。すでに、自転車をルーフに積んだそれらしき車が数珠つなぎになっています…(◎_◎;)

ノロノロ運転もあり15時半頃会場に到着しました。受付場所は乗鞍観光センターの大駐車場です。ショップのブースが多数出店していて凄い賑わい。イベントの大きさを実感します。

f:id:ma2sun:20191115002400j:image会場周辺の道路には熱心に走り込みをしている参加者がたくさんいました。ロングライドと違ってタイム計測するイベントだもんなぁ…。因みに今回の自分の目標は、タイム以前に”足を付かずに完走すること”です(^^ゞ

会場の受付でゼッケン、タイム計測用のバンド、記念品のタオル、パンフレットやらを受け取り、会場を後にしようとした時、傍らにある乗鞍観光センターで見慣れないお店を見つけました。

f:id:ma2sun:20191115002546j:image今年8月1日にオープンしたばかりの”GiFT NORiKURA”というジェラート屋さんです。乗鞍高原の美味しい水で淹れたコーヒーやサンドイッチもいただけて、垢抜けない乗鞍高原の中で異彩を放つお洒落なお店です。お店のサイトによると(GiFT NORiKURAのWebサイトへ)、オーナーさんは気軽に泊まれるゲストハウスも経営されており、それらの資金は最近注目のクラウドファンディングで集めたとか。

f:id:ma2sun:20191115002648j:image早速、”ヤギミルク&りんごのソルベ”のミックスをいただきました。ヤギミルク、最高です!食べ慣れたウシ(牛)ミルクとは全く違う味わいで、コクがあるのにすっきりしています。リンゴのソルベも絶品!素材の味そのまんまです。乗鞍高原でこれだけのクォリティを実現されたことに感動しました。乗鞍の観光客数を考えると経営はなかなか厳しいかもしれませんが、乗鞍のランドマークになるよう、ぜひ頑張って欲しいです。

その後、白骨温泉の日帰り湯に立ち寄ってから、下界(松本)に降りました。あ~、乗鞍に泊まりたかった…(ToT)/~~~

松本のホテルで一息つきながら大会パンフレットを眺めていて興味深いことに気付きました。パンフレットには大会の参加者リストと年齢別のサマリデータが掲載されています。それによると、

16~20歳・・・59名(2%)
21~30歳・・・303名(8%)
31~40歳・・・680名(17%)
41~45歳・・・525名(13%)
46~50歳・・・761名(20%)
51~60歳・・・1,271名(32%)
61~70歳・・・277名(7%)
71歳以上・・・52名(1%)

※比率(%)はチャンピオンクラスを除く男性参加者3,928名に対する割合

41~50歳が最も多く、そこだけ2組に分けられています。51~60歳もほぼ同じボリュームで、合わせて全体の3分の2という圧倒的勢力。”ほとんどおっさん”の大会?因みに最高齢は81歳!? だそうです。ロードバイクはオジサンの趣味と分かっていましたが、ここまで年齢層が高いとは思いませんでした。

 

大会当日~スタート

大会当日の朝になりました。

時刻は4時半。急いで支度を済ませ5時にはホテルを出発する必要があります。自分が参加する組のスタートは7時59分ですが、下山用の荷物を預けるリミットが6時半。そこから逆算して、ホテルから会場までが1時間+駐車スペースを探すのに0.5時間といったあんばいです。

眠い目をこすりながら運転すること1時間、予定どおり会場付近まで来ましたが、案の定、スタート地点近くの駐車場は空いていません。何か所かある付近の駐車場をウロウロしますが全て満車。このままでは2km以上離れた遠い駐車場に行かねばなりませんがそれは避けたい。前回参加したときも同じ状況で、ペンション街の脇道の僅かな路肩スペースを見つけて停めました。それを思い出し今回もペンション街の空きスペースを必死で探します。幸い自分のクルマはコンパクトカーということもあり、何とか隙間を見つけて停めることができました。

ホッとしている余裕はなく、防寒具を入れた下山用のリュックを預けにスタート会場にダッシュします。預け場所にはマイクロバスが数台止まっており、ゼッケン番号で決められたバスの中に自分で入り、座席の上に荷物を置くというシステムでした。ぎりぎり6時半に間に合いセーフ。

その後クルマに戻り、コンビニで買ってきた朝食のおにぎりとバナナを食べました。しかしその後に大事な仕事がもうひとつあります。食後のトイレ(大)です。前回参加したときもトイレは長蛇の列でした。早めに並んでおかないと…。

トイレは会場の端にあり傍には仮設トイレも設置されていますが、遠目からも長い行列ができているのが分かります。そこで、手前にある乗鞍観光センターに入ってみました。予想どおり奥の目立たない場所にトイレがあるのを発見!こちらも既に先客がいましたが、10分ぐらいで無事に済ませることができました。ふぅ~っ(´Д`)

スッキリして再びクルマに戻り、ゆっくり着替えをしました。ウェアは上がロングジャージ、下がショートパンツです。スタート地点はよく晴れて気温は30℃近くありますが、ゴール付近は恐らく20℃ぐらい(100mで0.6℃下がる)と予想し長袖にしました。

スタートまでまだ30分以上あります。昔はローラー台を持ち込みアップしていましたが、もちろん今回そんな気はありません。そこで、会場周辺をポタポタすることにしました。

f:id:ma2sun:20191115002853j:image会場手前500m辺り。乗鞍岳が見えてきました。

f:id:ma2sun:20191115002817j:image会場付近のペンション街から。ここからも乗鞍岳が臨めます。

f:id:ma2sun:20191117154319j:imageスタート会場から。乗鞍岳山頂がくっきりと望めます。

f:id:ma2sun:20191117154322j:imageこれから上るのは右側の峰。エコーラインが通っているのが分かります。

と、すっかり観光気分ですが、こんな吞気でいいのだろうか…?(;^ω^)

 

スタート~第1CP(三本滝レストハウス

スタート時刻の7時59分が近づいてきました。自分の参加する46~50歳のカテゴリーは761名(全体の20%)もいるため約250名ずつ3組に分かれ6分間隔でスタート、自分は最終組です。

f:id:ma2sun:20191115003036j:image

今回の目標は”足をつかずに完走すること”ですので、皆さんの邪魔にならないように、列の最後尾に並びました。カウントダウンが始まり、いよいよスタートです!

スタートの号砲から約250名の一団を見送り、いちばん最後にゆっくりスタートしました。予想通り皆速い。あっという間に置いていかれましたが気にしないことにします。最初はとにかく無理しないで脚を溜めようと。

スタートして約100mで左にカーブし上りに入ります。勾配は緩く5~6%ですが早速インナーロー(39×25)に入れます。時速は18km/hぐらい。

最後尾からの単独行でしたが、先行者が見えてきました。自分が追いつくなんておかしい?と思ったら、なんと20インチのBMXでした。しかもサドル無しでずっと立ち漕ぎ。あきらかにウケ狙いな訳ですが、既に息が上がっているライダーを見て思わず笑ってしまいました。

BMXをパスした後、ゆっくりペースの小集団に追い付き、後にくっついて走ります。集団で走るとやっぱり楽ですね…。

スタートから2km、善五郎の滝入口の駐車場を通過。この辺りは勾配が緩く、ところどころシフトアップも可能(39×21)。心拍数も140前後でまだまだ余裕です。ですが乗鞍はそんな甘くないはず。後半ツラいであろうことを見据え、とにかくいまは自重することにします。

そんな激遅ペースのため、6分後にスタートした次の組(41~45歳)があっという間に追いつき、集団で追い抜いていきました。ひょえ~、スピード差あり過ぎ…。ちゃんと左端に寄っておかないと危険です。ヒルクライムは下を向きながらフラフラ走っている人が多いので追い抜く方も気が気でないでしょう。

スタート地点から7km、第1CPである三本滝のレストハウスが見えてきました。ここまでは快適なサイクリングです~(^^♪

 

第1CP(三本滝レストハウス)~第2CP(位ヶ原山荘)

三本滝レストハウスは通常時マイカーで上れる最終地点で、冬季は乗鞍高原スキー場の駐車場になるところです。名前にある「三本滝」は「番所大滝」「善五郎の滝」と並ぶ乗鞍3大名瀑のひとつ。駐車場から30分ほど歩きますが必見の価値がある素晴らしい滝です。

CP(チェックポイント)は給水所になっていて、その先のゲートを通過するといよいよ本格的な山岳路。道幅が細くなり勾配も若干きつくなります。標高は2,000mを越え、ところどころで眺望が開けるようになります。関西人と思わしき参加者が、遠くの山々に向かって「ヤッホー!!」と叫んでいました。

この区間から、きついコーナーのほとんどに地元の中高生と思われるスタッフが配置され、「がんばってくださ~い!」と温かい声援を送ってくれます(下山時は「気を付けてくださ~い!」に変わります)。オヤジ達のくだらん道楽のために申し訳ない…と思いながらも、とても元気づけられます。あるコーナーで、「がんばってくださ~い!」と声をかけてくれた真面目そうな女の子に「既に頑張ってるけどっ」て応えていた無粋なオヤジがいました。出る資格なしですね…(--〆)

また、この辺りから気になったのは、補給食の空パッケージがあちこちに散乱していることです。参加者にとってはタイムトライアルなので気にしてられないのでしょうが、サンクチュアリとも言える貴重な大自然にゴミが投げ捨てられるのは残念です。イカン、いちいち愚痴っぽくなったのは歳を取った証拠ですね…。

ところで、ヒルクライムに自分と同じクロモリで参加している人はいるのだろうか?ということが気になりチェックしたところ、気づいたたけでも数台いました。ヌーボクラシコは見かけませんでしたがネオプリマートは2台いて、1台はあとからスタートした集団(もちろんほぼカーボンバイク)に交ざって凄い勢いで抜いていきました。ヒルクライムはバイクじゃなくてエンジン(乗り手)ですね…。

長い道のり、そんなこんな考えながら黙々と漕いでいると、突然リヤタイヤが重くなりました。
「ん?パンクかっ!??」
とっさにリヤを確認しましたが異常ありません。どうやら中盤の激坂区間に差し掛かったようです。

ガーミンの勾配表示は10%。ですがそれ以上のきつさを感じます。因みにこのコースは全体を通しても目視上の最大勾配は10%程度でしたが、ライン取りによっては15%ぐらいのコーナーもあるのではないかと思います。

気づけば、参加者たちは皆、勾配の緩いアウト寄りのラインでコーナーを回り始めました。コース上は右からの追い抜きをを前提にキープレフト(左側通行)が原則なのですが、左コーナーではキープライト(右側通行)になってしまっています。同じライン上に遅い人と速い人が入り乱れ危険な状態。接触しないように前後を確認しながら走ります。

前半戦、無理せず足を溜めていて本当に助かりました。後半戦は1コーナーごとにフルパワーを出さないと上れないため消耗します。きついコーナーでは時速10km/h、ケイデンス35前後まで落ちました。ですが心拍は上がらず150程度。10年前は180近くまで上がり心臓が苦しかったですが、今回は苦しくはありません。パワー不足でスピードが上がらないだけです。

その後も、急勾配のコーナーがいやというほど続きました。それでも救いなのは、つづら折れは曲がった後のストレート区間で一瞬足を休められることです。何とかここまでは足を付かずに来れています。

やがて前方に山小屋が見えてきました。第2CPの位ヶ原山荘です。

 

第2CP(位ヶ原山荘)~ゴール

第2CPの位ヶ原山荘は標高2,350m、スタートから15km地点にあります。残りあと5.5km、ようやくゴールが見えてきた感じがします。CPの給水所では、応援の皆さんが「あと5kmちょっと~!」と声を掛けてくれました。

因みに第1CP、第2CPともに給水は受け取っていません。標高が上がるにつれ気温が下がり、あまりボトルの水が減らないためです。天気は良いのですが、時折り山頂から強い風が吹き下ろしてきて体温を奪います。寒っ…長袖にしてよかった。

位ヶ原山荘を過ぎて暫くすると、前方の視界が開けて乗鞍岳がどーんと目の前に!

f:id:ma2sun:20191117153055j:image森林限界付近まで到達し、周りに高い木々がなくなりました。標高の高い乗鞍でしか見れない景色です。なんとかスマホを取り出し撮影に成功(この時はまだ写真を撮る元気がありました…)。

これから上っていくコースもよく見えます。ゴールは右側のあの辺りか…勾配きつそう…。

やがてコース脇に「ゴールまで5km」の看板が現れました。ゴールに向けたカウントダウン開始です。しかし、ここからが長い…。また10%の急勾配がはじまり、全く休めるところがありません。1km置きに設置されている次の看板を希望の光に、”無の境地”で上ります。ですが、看板はなかなか現れてくれません…。

ついにコースは山の稜線沿いの区間に入りました。ガードレールの向こうは断崖絶壁で凄い高度感。眺めている余力はないですが…。ほぼストレートの長い上りが続き、ひたすら自分との闘い。周りから参加者たちの呻き声が聞こえます。コース上は、ラストスパートをかける人、フラフラで倒れそうになりながら漕いでいる人、あきらめてバイクを押して上っている人、等々が入り乱れ走りづらくなります。突然横から飛び出してきたライダーにラインが塞がれ、脚を緩めた途端にスピードが落ち、転倒しそうになりました。

ゴール手前1.5kmで大雪渓が見えるはずでしたが気づきませんでした。それでも、コース脇に応援の人たちが増えてきたことから、ゴールが近いことは感じます。ツールドフランスの映像でよく見かける悪魔おじさん?(赤いコスチュームに三又槍)も大声で応援してくれました。

昔はゴール手前に来るとアドレナリンが出て、疲れていても最後のラストスパート!、という気持ちになりましたが、今回は「そこまで頑張らなくてもいいっかな?」と同じペースで漕ぎ続けます。ほどなくアーチが見えてきて淡々とゴール。

無事完走です!脚も着かず。

手元のタイムは1時間50分ちょっとでした。前回より20分オーバーでしたが、完走することが目標でしたのでよしとしましょう。

ゴール後、左手の乗鞍岳を眺めながら、乗鞍スカイラインとの合流地点まで進みます。

f:id:ma2sun:20191117153200j:image素晴らしい景色です。山頂までくっきり。完走してこの景色を見れたことに感謝です。

乗鞍スカイラインとの合流地点にある駐車場が荷物受取・下山待機場所です。因みに手前を左折して500mぐらい行くとバスの終点のお土産屋さんがある駐車場がありますので、ここは混雑時の臨時駐車場でしょうか?遅いゴールだったため、すでに駐車場は完走者で埋め尽くされていて、バイクを停める場所を探すのも一苦労でした。既に下山が始まっており、下山待ちの長い列も続いています。早く並ばないと下山が大変なことになりそう…(~_~;)

ようやく自分の荷物が積まれていたバスを見つけ、その近くにバイクを停めてリュックを受け取りました。すぐさま冬用のジャケット、ロングタイツを取り出して着込みます。下山は想像以上に体が冷えるので。おっと、くるぶしに取り付けていたタイム計測用センサーも忘れず返却しないと。そして下山用の列の最後尾に並びます。ふぅ~っ、やっと一段落、ここで補給食を口にしました。

列に並ぶこと30分、やっと下山が始まりました。下山途中の景色がまた素晴らしいこと。

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f:id:ma2sun:20191117153416j:imageこの絶景はここまで上ってきたご褒美ですね。帰りはじっくり眺めることができます。これを見たくて毎年参加する人がたくさんいるのでしょう。

下山開始から麓まで下りるのに1時間ぐらいかかりました。途中で2、3度、落車発生(スピード出し過ぎによる)で10分ぐらい立ち往生があり、12時過ぎにやっとスタート会場に到着。

これで全行程終了…と思いきや、会場に長い行列ができています。完走証と補給食の受け取りに並んでいる人たちでした。面倒なのでどうしようか迷いましたが、記念にいただくことにしました。補給食(地元産のリンゴやバウムクーヘンでした)はすぐに受け取れましたが、完走証の列がなかなか進みません。ゼッケン番号を告げその場で自分の名前とタイムがプリントアウトされるという仕組みでした。なるほど、タイムトライアルですものね…、みんな自分のタイムが記録された完走証が欲しい訳です。15分ぐらい並んで、あまり見たくないタイムの完走証をゲットしました。

さて、これで本当に終了です!昨日立ち寄ったジェラート屋さん(GiFT NORiKURA)でまたヤギミルクをいただきながら休憩した後、会場をあとにしました。

最後に今回の感想です。クロモリでのヒルクライム、しかもほぼ10年ぶりのため不安でしたが、完走できてまずはほっとしました。これで、クロモリでもヒルクライムのイベントを楽しめることがはっきり分かりました。天候に恵まれ乗鞍の絶景も堪能できて大満足です。

ですが、本音を言うと、タイムトライアルですので、前回のタイムより大幅に落ちてしまったのが少し悔しい部分もあります。参加者のコア層は40~50代ということを知りましたが、その自分と同じ年代のオジサン達が全力を振り絞りストイックに走っている姿を見て、「自分ももう少し頑張らないと…」と刺激になりました。無理をするつもりはないですが、タイムという目標を意識しながら走ることも、これからのモチベーション維持のために大事かな、と思いました。

ということで、今後はロングライドと並行し、ヒルクライムにも定期的に挑戦していきたいと思います(^^)