クロモリストへの道

クロモリストへの道

パンターニをこよなく愛するポタクライマーが綴るクロモリを中心としたロードバイク生活

ヤビツ峠

久しぶりの更新です(汗)

前回、湘南平湘南国際村のプチヒルクライムに挑戦し、クロモリでも坂は上れそうという感触は得ました。そこで今回は、本格的なヒルクライムコースであるヤビツ峠のインプレをお届けしたいと思います。

ヤビツ峠と言えば、神奈川で知らない人はいないメジャーなヒルクライムの聖地です。標高761mの峠までコース全長11.7km、平均勾配5.6%、これだけ長い距離をずっと上れる場所は首都圏では少ないとか。富士ヒルに勾配が似ていて距離は約半分とかもよく言われます。  

昔はよく練習で訪れました。勾配はそれほどきつくなく、アウター(52×25)で上れるセクションもあります。ベストタイムは40分ちょっとだったと思います。…というのはアルミやカーボンに乗っていた若かりし頃の話で、気力も体力も筋力も衰えたいま、重たいクロモリで登り切れるだろうか…?一抹の不安がよぎります。 

自宅からヤビツ峠の入口である名古木(ながぬき)の交差点までは約30km、約1時間の道のり。なるべく体力を使わないようにゆっくり走ります。じつは自分はこういったヒルクライム前後の長距離移動が苦手。できればヒルクライムコースだけパッと走って帰りたい…。以前は遠くのヒルクライムコースに行く時は自転車を山の麓まで車載し、美味しいところだけ楽しんだりしていました(汗)。今回もそれを考えましたが、せいぜいヤビツぐらいまでなら、と自走することに。往復すると峠の上り下りを入れて約80kmの行程です。

さて、名古木交差点のコンビニで小休止し、いよいよヤビツ峠の上りに入ります。

ヤビツのハイライトは意外や序盤にあり、蓑毛のバス停付近でしょうか。勾配は8%ぐらいですが、長い上りの直線でじわじわバイクの重さを感じます。暫く我慢して路面がドーナツ状(滑り止め)のコーナーを過ぎる辺りまで来ると、ようやく勾配は緩くなります。ここから先、菜の花台の駐車場までコーナーが連続しますが勾配的には比較的楽です。この区間いつの間にか後ろに付けていたカーボンバイクに一気にパスされました。速いライダーはアウターに入れてますね、自分はインナー39x23が精いっぱい(汗)。

f:id:ma2sun:20190814170847j:imageこの日はいい天気で菜の花台の駐車場から山がくっきり見えました(写真は下りの時撮影)。

菜の花台からゴールまではちょっと勾配ががきつくなり、残り3kmぐらいしかないのにとても長く感じます。踏ん張りどころですね。

f:id:ma2sun:20190814170852j:imageですが、木々の隙間から眼下の景色が見渡せて楽しみながら走れます。相模湾まで一望、江の島も見えました!(この写真も下りの時撮影)。今までヤビツはタイムトライアルで上るのがほとんどで、景色を見る余裕がありませんでした。

f:id:ma2sun:20190814170855j:imageそうこうしているうちにゴール、お決まりの看板の前でパチリ(汗)

ということで、無事ヤビツを上り切ることができました。以前のカーボンよりタイムは10分増しで多少辛い場面もありましたが、クロモリでも問題なくヒルクライムできることははっきりしました。思ったほど大きなハンディキャップはないと感じます。

一方で、クロモリは疲れが少ないというメリットを感じました。振動吸収性がよく体に優しいこともあると思いますが、気持ち的に、ゆっくり上ればいいやと無理をしないためでしょう。景色を楽しむ余裕もありました。楽しみながらゆっくり上るヒルクライム、新境地を見つけた気がします。今後、色々なコースを走ってみたいと思います(^^)